これから先...




「ただいま。」

「お帰り!翼。」



今日もまた同じ事が繰り返される。

昨日も一昨日も、明日も明後日も。

これから先、ずっと。



「ご飯にする?それともお風呂先?」

「今日は疲れたから風呂にするよ。」



いつもと同じ会話。

たまに俺の返事が違うだけ。


それさえも愛しく思える。

の声が聞けるだけで、俺はきっと嬉しいんだと思う。

の姿が見れるだけで、俺はすごく幸せなんだと思う。


自然と、笑みがこぼれる。



「・・・どうしたの?ニヤニヤしちゃって。」



が俺の顔を覗き込んでくる。



「ん?何でもないよ。」



笑顔でそう返すと、も笑顔を返してくれた。



「じゃあ、私リビングで待ってるから。」



何かあったら言ってね、と付け加えて、はリビングへと行ってしまった。



「・・・俺的には、もう少し傍にいて欲しかったり。」



俺は少し苦笑しながら、リビングの方を見つめた。








「あ、翼!もう出たの?」

「うん。腹も減ってきたしね。」

「そっか。じゃあ、食べる?」

「・・・その為に来たんでしょ。」

「あっ・・・。そうだったね。」



俺は椅子に座り、テレビを見ながら食べ始めた。



「・・・。」

「?どうしたの・・・って、これ翼だよね!」



テレビに映っていたのは、他の誰でもない俺。

サッカーの番組がやっていたから付けてみたけど、いきなり昨日撮影した映像が流れてれば少しは驚く。



「あれ。今日だったっけ、この放送?」

「さぁ・・・。今日か明日だった気はしてたけど・・・。」



いきなりはねぇ、と心の中で苦笑した。


は、テレビに釘付けになっていて、真剣な顔で見ていた。



『今回も、勝利おめでとうございます!』

『ありがとうございます。』

『それにしてもお強いですね。このチームをまとめるのは、やはり大変ですか?』

『はい、大変ですね。まだまだやんちゃな奴が多いので。』



テレビに釘付けになっているを他所に、俺はコーヒーの入ったカップを口へと運ぶ。



『では、椎名さんのファンに一言お願いします!』

『俺達は、絶対に勝ち進んで日本の皆を海外に連れて行くから。応援宜しくね。』

『ありがとうございます!そして最後に、今話題となっている結婚疑惑なのですが、本当なのですか?』

『本当ですよ?』

『そうなのですか・・・。では、その結婚相手様に一言どうぞ!』



「つ、翼ぁ!こんな事言われたの!?」

「え?・・・あ。うん。言われたね。」

「ちょっ・・・なんて答えたの!」


『「家に帰るのも遅いし、休みも殆どないし、の相手もしてる暇がない。そんな俺だけど、これからもよろしくね。」』



は少し目を見開いて、俺の見つめた。



「・・・やっぱり慣れない、こう言うの・・・。」



俺は、下を向いて顔をあげないの頬を触って言った。



「そうだね。俺も慣れないよ。・・・でも、ずっとついて来てくれるよね?」



は顔を上げ、笑顔で返した。



「・・・うん!」



この笑顔がとても愛しくて、俺も自然と笑顔になる。


そして、どちらからと言うわけでもなく、唇を重ねた。











〜〜〜〜〜 あとがき 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


えっと・・・。相互記念の小説です。

家長碧華様のみお持ち帰り可能です><

ネタがなくて・・・しかも初・新婚サンと言う事だったので、下手っぴ!すぎです・・・。(泣

こんなんで良かったですか!?


書き直し随時受け付けています。


1/21 高岡夏美




[感謝]

ありがとうございますー!!
めっちゃ嬉しいです☆OKですよー!!
翼のインタビュー最高です!!笑

本当にありがとうございました。

 家長碧華