Sleeping face




、寝るなよ」


今日最後の授業、彼女の嫌いな地理の時間。 先生が重要な単語なんだろう何度も繰り返している。

そんなこと関係ないと夢の中の愛しい彼女。 机に突っ伏して、寝顔がこっちを向いている。 かける言葉も授業中だから小さいなんてのは抜きに小さい。


「…スー…――」


もう完全に眠ってしまってる。 先生はが寝てるのに気付かない。

一番後ろということもあり、見えないんだろう。 頬杖を付いてノートを取ることもしなければ、真剣に授業を受けるわけでもない。


ただ、の寝顔を見てるだけの地理の授業。


自然と頬が緩む。


「…はぁ」


幸せのため息を一つ。 と出会って、付き合うようになって知った「幸せのため息」。


、もう終わるよ」
「…んー…?」
「そろそろ、起きて」


軽く頬を叩く。 いつもなら、これで起きるけど今日は相当眠いんだろう。 チャイムが鳴っても起きなかった。


結局が起きたのはSHRが終わる頃。 担任が明日の連絡事項を言ってるときだった。


「おはよ、
「…お、はよー。翼ー…」


起き上がっては見るものの、まだ眠そうで下を向いている。


「まだ眠いの?」
「…眠い」


俺の肩に頭を預けてまた寝ようとする。 そんな彼女の行動一つ一つが愛しすぎて、俺は笑ってるだけで起こそうともしない。


今の俺らの状態を知ってるのは、明日の連絡事項を話している担任だけ。




-----あとがき-----
相互記念ということで!ほのぼの学生翼夢でした。
ネタがなくて困ってたのですが…こんな感じで良かったですか?
 翼が彼女の寝顔を見て微笑んでる様を書きたかっただけです。汗

書き直し等受け付けます!!

   家長碧華