今日は東南アジアの方でACLの決勝があったんだよ。え、ACLがなにかって?サッカーを何も知らない人のために教えてあげよう!ACLというのはAFC チャンピオンズ リーグの頭文字を取ってACLと呼んでいる。
アジア各国のチャンピオンしか出場できないリーグで、今回は鹿島アントラーズ(去年のJリーグ優勝クラブ)、浦和レッドダイアモンズ(前回ACLチャンピオンクラブ)、そして、我らがガンバ大阪(天皇杯準優勝クラブ)
が出場して、ガンバ大阪が決勝まで勝ち進んだってこと!準優勝のくせにACLに出てる!と気付いた人!ちゃんと理解してるなー、オレの説明を。偉い!
なんで準優勝のガンバ大阪が出てるのかは、説明がめんどくさいから省略します!まあ、簡単に言えば浦和レッズが勝ちすぎたってことなんだな、うん。
ホーム&アウェー方式でホームは3−0の完封・圧勝で勝って意気揚々と敵地に乗り込んだ。結果・・・ガンバ大阪はアジアチャンピオンになりましたー!!
前回チャンピオンの浦和レッズとの直接対決に勝った時点でオレは確信してたけどね!ガンバ大阪がチャンピオンだって思ってたけどね!
キャプテンがトロフィーを掲げた瞬間、紙吹雪が大量にピッチに降ってきて「コレ、TVで観たことある!UEFAチャンピオンリーグとかで観たことある!!」と優勝とは違った興奮も味わった。
浦和レッズと戦ったときは「藤代調子にのんなよぉおう!!」と爆発し、決勝は「Jリーグなめんなよぉおう!!」とボンバーした。ボンバーっていっても、横浜F・マリノスの佑二さんじゃないよ?
どっちかというとボンバーマンだから。ルーイとか乗って追跡ボム使いこなしちゃうくらい最強だから!
今はチャーター便でアウェーまで駆けつけてくれたサポーターと同じ飛行機で日本へ向かっているとこ。もちろんオレは機内を盛り上げるためにバンさんと一緒にマイクパフォーマンス中でーす!
雲の上だってファンサービスは大事だとバンさんの背中が語ってます。勉強になります、バンさん!あざーすッ!
「今回はガンバ大阪がクラブワールドカップに出場します!」
「イエー!!」
「前回のアジアチャンピオンは何位やったでしょーか」
「はいッ!」
「はい、結人くん!」
「3位でーす」
「ピンポン、ピンポーン!じゃ、今回のアジアチャンピオンは」
「優勝!!」
「まだ何も聞いてないやろ!?」
オレたちのよく聞くと(よく聞かなくてもわかるけど)なんのギャグも取り入れていない会話にサポーターは笑ってくれる。なのに、視界に入った椎名は全く聞いていない。
パソコンを開き、カタカタとキーボードを叩いている。なんだッ!ブログでも更新してんのか!?随分リアルタイムな更新ですね!オレは家に帰ってからの更新ですけど、なにか!?コメント数がちょっと多いからってさー・・・。
うらやましいんだよーッ!!三上様は寝ていらっしゃる・・・!イヤホンで音楽を聞きながら気持ち良さそうに寝ていらっしゃる!!三上の方が椎名よりもっとひでええ!!
「はい、そこの三上選手!寝ないで、起きて!」
オレがそう言うとサポーターの多くが後ろを振り返り、三上を見る。どこかからか「三上くんの寝顔かわいくない?」という声が聞こえてきた。か、かわいい・・・!?ちくしょう、三上はコレを狙っていたに違いない。
オレはソノ駒として、まんまと利用されたってわけだ!なんていう奴だ、三上亮・・・!ピッチの外でも周りの人間を動かせるなんて!
「結人うるさいんやけど。なに1人で言ってるんだよ」
「へ!?」
「全部声に出てたよ、結人くーん」
「え、マジ!?」
「結人くんも可愛いから大丈夫だよー!」
「ありがとうッ!」
「オレは!?結人と三上ばっかり!」
「バンちゃん、オモロー!」
「バンさん、オモロー!」
「オレってオモロー!やないしッ!播戸かっこええー!惚れてまうやろー!って言いまへんとダメや」
ドッと笑いが起こって(バンさんのおかげなのに)誇らしげにまた椎名を見ると椎名まで寝る体勢に入ろうとしていた。ブログの更新は終わったのですね!
きっと今、スゴくアクセス数が増えて、ものスゴい勢いでコメントされていることでしょう。って、マジで寝るなーッ!もう着くぞ。あと3時間くらいで着くんだぞ!?オレたちのトークを聞いてたら3時間なんてすぐだろ?
あっという間もいいとこだ。もう少し長くても・・・的な名残惜しささえ生まれるだろうよ!
あ、いいこと思いついた。選手に突撃インタビューして回ろう。そうと決まれば今まさに寝ようとしている椎名からだ!三上はいくら声を掛けたとしてもイヤホンで自分の世界に入りこんでるからダメだ。
アレで無理矢理起こしたら、やられる。削られる。練習で怪我は・・・ソレだけはカンベンだー!!なら、やっぱり椎名を攻めるべきだ!
「はーい、寝ようとしている椎名選手!インタビューよろしいでしょうかー」
「・・・よろしくないんだけど。疲れてんだから、寝かせてよね」
「許しません」
ずっとマイクを向け続けても椎名は寝る体勢を変えようとしない。ファンサービスを何だと思ってるんだ!バンさんの背中から感じるモノは何もないのかッ!するとまたどこかからか声が聞こえてきた。
「翼くんの寝顔絶ッ対かわいい・・・ッ!」「見たい!!」「若菜くん、うるさい」三上んときは少なかったけど椎名んときは大勢ですか!?しかもオレちょっと邪魔な感じ?うるさい?オレうるさいの!?ソレ言い過ぎじゃない!?
流石に結人くん傷付くよ?みんなのためを思ってやってるのにさ!
「結人、止せ。どうせ翼には敵いまへんってこっちゃ」
「だって、バンさんー・・・!」
「諦めも肝心や。オレたちはオモロー路線で行くしかないのや」
ソコでまた笑いが起こる。あ、監督も笑ってる。ガンバ大阪は監督が男前だからダメなんだ。監督が男前だとカッコイイ選手ばかり集まってくるっていう方程式があるに違いない!
いや、かっこよくてサッカーも巧い選手を監督が選んだのか?・・・ということは、オレもカッコイイってことだよな!?高卒で入団したんだから、そんときからズバ抜けてカッコイイってことだよな!?
なんだオレ監督に能力以外でも認められてんじゃん!流石パワフルボランチの若菜結人!
『着陸態勢に入りますので播戸選手・若菜選手は着席なさって下さい』
「うわ、もう日本着いた」
「オレどこに座っとったっけ?」
「オレ椎名の隣ー」
「え、オレは!?空いてる席ないんやけど!イジメやろか!?」
「・・・三上の隣だよ、バンさんは」
「ナイス翼!三上!荷物置くな!先輩の席や」
「バンさんは立ったままでも着陸できるんじゃないかと思って」
「できるかアホ!流石にオレでも無理や」
着陸するときだけ機内は静まり返ったけれど、空港のロビーで解散するまでオレとバンさんで盛り上げまくった。絶対良いツアーだったはずだ。このツアーって1人いくらぐらいするんだろう・・・。高いよなきっと。
でも、ソノ値段以上に満足できるツアーだったに違いない!安い、安い!
次はもうすぐ開幕するクラブワールドカップに向けて男前な監督の下、ガンガン練習していくからガンバサポーターでなくても、他のチームのサポーターであっても、
日本人だ!と思う人であれば、この期間中だけはガンバ大阪を応援してくれ!真のガンバ大阪サポーターなら練習も観に来いッ!以上!
え?クラブワールドカップってなにかって?クラブワールドカップも知らないのかよー。毎朝、日○レのバードがスポーツコーナーでやってるだろ?6大陸のチャンピオンしか出られない、クラブのワールドカップってこと。
詳しくはウィキで「クラブワールドカップ」とクリック!!続きはウェブで、な感じでクリック!!
よし、今度こそ、以上!ガンバ大阪には欠かすことのできない大事な大事なボランチ若菜結人でした!
願を掛けた日
(椎名ー!今日疲れたから椎名ん家行っていい?さんの飯食いたい)(絶対来るな)
081221 家長碧華
タイトル提供:as far as I know